シャルリとは誰か?人種差別と没落する西欧 (文春新書)
によって エマニュエル・トッド
3.5 5つ星のうち(41人の読者)
シャルリとは誰か?人種差別と没落する西欧 (文春新書)本ダウンロードepub - 『シャルリとは誰か?』で私はフランス社会の危機を分析しましたが、11月13日の出来事〔パリISテロ〕は、私の分析の正しさを悲劇的な形で証明し、結論部の悲観的な将来予測も悲しいことに正しさが立証されてしまいました。――「日本の読者へ」でトッド氏はこう述べています。本書が扱うのは2015年1月にパリで起きた『シャルリ・エブド』襲撃事件自体ではなく、事件後に行なわれた大規模デモの方です。「表現の自由」を掲げた「私はシャルリ」デモは、実は自己欺瞞的で無意識に排外主義的であることを、統計や地図を駆使して証明しています。ここで明らかにされるのは、フランス社会の危機であり、西欧先進国にも共通する危機で、欧州が内側から崩壊しつつあることに警鐘を鳴らしています。ユーロ、自由貿易、緊縮財政による格差拡大と排外主義の結びつきは、ベストセラー『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』にも通じるテーマで、前著の議論がより精緻に展開されています。
シャルリとは誰か?人種差別と没落する西欧 (文春新書)の詳細
本のタイトル : シャルリとは誰か?人種差別と没落する西欧 (文春新書)
作者 : エマニュエル・トッド
カテゴリ : Kindleストア
ファイル名 : シャルリとは誰か-人種差別と没落する西欧-文春新書.pdf
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2015年1月風刺新聞社「シャルリ・エブド」がイスラム過激派に襲撃を受け、その後、フランス全国をカバーすると言われた大規模なデモが行われたことは記憶に新しい。表現の自由を守り、暴力に屈しないということを表明したこのデモは世界的な支持を受け、余りにも不寛容で、暴力主義のイスラム教徒に対する全世界的な抵抗という図式で捉えられたはずだ。私も概ねそう思っていたが、一方、この「シャルリ・エブド」社の不道徳で、直接的な「おちょくり」の表現は、風刺というより宗教あるいは人種的な差別の表現であるとも思い、この大規模デモには軽い不快感も禁じ得なかった。多分、多くの日本人の受け止め方も、私のそれと極めて近いのではないかと思っている。そして、そういったことをもっと歴史的、民族的、宗教的観点から分析し、勇気を持ってこの大きな潮流に杭さす発言をしたのが、著者エマヌエル・トッド氏であった。既にフランスにおいて、カソリックが実質滅亡しつつあることを指摘し、それでも、このデモの参加者の多くは、カソリック地区出身者であること、現在のフランスは、恒常的に失業率10%を維持している異常な社会状況にあること、歴史的に欧州でも特筆出来るほど、多様性に富んだ、他文化や宗教に寛容であったフランスが明らかに今変節しようとしていることが、いろいろな角度の分析を経て、論じられている。これらの現象は、あたかも100年近く前に、ドイツで起きた反ユダヤ主義を繰り返そうとしているかのようだ。著者は、多くは移民であるイスラム教徒たちが、現在のフランスのゆがんだ社会で、大いに差別も受けながらも、立派にフランス人として暮しており、今回の悲劇の原因をイスラム教徒あるがゆえという捉え方は間違っていると断ずる。社会の歪みを放置したり、まったく誤った政策を取っている現政権に対する強烈な批判を展開している。著者は歴史人口学者が本業であり、人口や、家族の歴史的変遷に注目して社会分析を行うことで、論理の組み立てを行っている。この本自身は決して読みやすいとは言えぬが、弱者の側に立った著者の明晰な分析と論理は分かりやすい。
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